August 19, 2010

フジ子・ヘミング珠玉のエッセイ 

6月にリサイタルに行った後、フジ子さんの本を探して2冊ほど読んでみました。
とても良かったのでおすすめします。

『フジ子・へミング運命の力』



数奇な半生が綴られていました。
一週間砂糖水だけで過ごしたこと。病院の掃除婦をしたこと。

有名なピアニストでこんな方はまずいないでしょう。

「若いときは音に深みがでない」とフジ子さんが言うように、彼女のピアノはこれまでの人生の重みを感じさせます。

たくさんの写真と文章で構成されたフォトエッセイで、眺めるのも楽しい一冊です。
好きな絵や、CD、本、たくさんの宝物。そして猫たち・・。
心が自由で、なんだか少女みたいな人だなぁとも思いました。


「辛いことがあっても、私は負けなかった。
 正直にやっていれば必ず大丈夫だって思っていた。」


そもそも、この帯の文に惹かれて読み出したのですが。

人生って、近道したり、自分を偽って良い思いをしても、うれしくない。
過去を振り返ってみると、正直者で損しちゃったかしら~って経験が私にもいくつかありました。
でも、この歳になると、そんなことちっともなかったんだ♪と思えるようになるんですよね。



『フジ子・ヘミング 我が心のパリ』




フジ子さんの、キラキラした“今”がつまっている一冊。

この本の中で、パリのモンマルトルとサン・ルイ島の二つのお部屋が紹介されているのですが、とっても素敵なんですよ~♪

一瞬一瞬を切り取った絵になる写真の数々。
夏はあちらで過ごされることが多いようですが、うらやましいですね。

このような生活の中でも、

「大好きなパリに素敵な部屋を持ち、ピアノを弾いて暮らせるんだから、一日、一日をたいせつにしようと思う。だらだらしていたら、神様に怒られるから。」

という姿がフジ子さんらしいのです。

そして、よくフランスの個人主義が苦手という話を耳にしますが・・・

「多分、パリっ子は空腹で私が倒れていても、顔色も変えずに跨いで行くんじゃないかと思うほど他人に無関心なの。でも、パリのそんなところが好き。」

なんだそうです!!









lavis77 at 08:33│この記事をクリップ!